日別アーカイブ: 2011年1月31日

仙台市立愛子小学校での「かけるもん」活用

仙台市立愛子(あやし)小学校で1月21日(金)に開催された「教育ICT活用普及促進協議会北海道・東北ブロック発表会」の公開授業で、電子黒板と一緒に「みエルモん」と「かけるもん」が活用されました。
この公開授業は、「教育ICT活用普及促進協議会」としての発表だけではなく、平成22・23年度の仙台市教育委員会認定自主公開も兼ねられていました。
愛子小学校の研究主題は『表現力が身につく愛子式授業〜101の授業技術をめざして〜』というものです。
これは「愛子式授業」の考えのもと、授業技術を効果的に組み入れることで授業力の向上を目指していくこととし、特に重点事項を「ICTの活用」「ノート指導(書く活動での指導)」「辞書活用の指導」としたそうです。
「みエルモん」と「かけるもん」が使われた授業は、3年生の国語で、単元名は「想像をふくらませて書こう 〜たから物をさがしに〜」でした。
最初に先生が修飾語の入っていないモデルの文章を電子黒板で提示しました。そのモデル文をもとに「様子が目に浮かぶ」ように表現を工夫するにはどのような言葉を書き加えたらよいかを学びます。
どんな表現を工夫したらよいかわかったところで、たから物をさがしにいくための自分がノートに書いた「なか」の文章について、各自で工夫して赤ペンで書きくわえていきました。
すでに書いた文章を消しゴムで消して書きなおすのではなく、赤ペンで書きくわえることで、どこをどんなふうに工夫したかを振り返ることができます。
原稿を推敲するやりかたを、自然に学んでいることになります。
この間、授業をされていた菅原先生は、机間指導をしながら子どもたちの工夫や思いを見とっていました。
  
このあと、トリオ学習(3人で1グループ)になってお互いの文章を発表し合い、工夫を見つけて話し合いました。
最後に全体での発表をしました。
このときに、文章を読み上げながら、同じグループの子が、「みエルモん」で映した宝の地図にお話のルートを書き込んでいきました。
地図のどのルートを通って、どんな仲間に会いながらたから物をさがしにいったかがよくわかりました。
「かけるもん」は、電子黒板と同じようにデジタルテレビなどに書き込みができます。電子黒板と違うところは、電子黒板から離れたところからでも書き込みができることです。
そのため、今回の授業のように、発表者は前で文章を読み、別の子どもが席に座った状態で地図に書き込みをすることで、視覚的にもわかりやすい発表が実現しました。「かけるもん」は子どもでも充分使えることがよくわかりました。
授業の後の協議会では、離れたところからでも書き込みができる「かけるもん」についての質問もあり、実際に触って書き込んでみて、簡単にかけることを体験していただきました。
また協議会では、トリオ学習について話題になりました。
3人での話し合いは、2人での話し合いより難しくなってしまう場合が多いようですが、お互いの発表をよく聞けるように以下のような注意点を子どもたちに指導していたそうです。
   ・発表する順番は、窓側の子から順番に。
   ・発表する子は、真ん中に座る。
   ・いすをみんなで寄せて覗き込むように話しあう。
このルールを決めることで、話し合いの始まりがバタバタせずにスムーズに進められるようになったそうです。
2人の時よりは3人の方が、お互いをカバーし合えるようないろいろな意見や考えがでて話し合いが深まるようです。また、単に感想を言い合うだけではなく、聞いたり考えるポイントをはじめにしっかり与えてあげると話し合いがスムーズにできるそうです。
今回の公開授業は、授業にとって大切なことは、先生方の授業技術であり、その中にICT活用を加えることでより深い話し合いができたり、考えたり、わかりやすい授業になるということがよくわかるものでした。
話し合いの形態が、ペア学習、トリオ学習、グループ学習とあり、それらを授業の内容や場面で組み合わせていくのと同じように、ICT活用も、必要な場面に必要な道具を組み合わせて活用することで、よりわかりやすい授業になるのだと感じました。