月別アーカイブ: 2008年9月

教育の情報化の実態等に関する調査結果が公表されました

文部科学省より、平成18年度と19年度の「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」の詳細データが公表されました。
  「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」についてはこちらをご覧ください。
今回の公表は、平成19年3月1日現在と平成20年3月1日現在の調査の詳細情報が公開になりました。それぞれ調査項目が多少違っている部分はありますが、学校の情報化の現状がわかります。
  ★平成18年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(平成19年3月1日現在詳細結果)
  ★平成19年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(平成20年3月1日現在詳細結果)
この調査からは、学校のコンピュータやその周辺機器の整備状況の実態と、教員のICT活用指導力の状況がわかります。
実物投影機などを活用したICT活用の指導力があるかどうかの調査結果は、教員のICT活用指導力の)、「B:授業中にICTを活用して指導する能力」を見るとわかります。
18年度と19年度を比べると、平均が約6割(55.2パーセント、昨年度は52.6パーセント)増加していることがわかります。
少しずつですが、先生方の努力により、ICTを活用したわかりやすい授業が増えてきていることは、とても心強いです。
ニコニコ45分でも、事例紹介などを通してそのような先生方を応援してけるようにしていきたいと思っています。

鉄釘は、磁石になるかどうか?

 9月24日の事例の続きで、小学3年生の理科、
 磁石の学習です。
 磁石に鉄釘を2本くっつけて、この鉄釘は磁石から離しても
 くっついているかどうかを予想しました。
 大半の子どもが「磁石から離したら釘はくっつかない」
と予想したのですが、大きく映し出された釘は、磁石から離してもしっかりくっついていることが確認できました。
今回も子どもたちからは、大きなどよめきが起こりました。
磁石の基本的な性質を、子どもたちはクラスみんなで理解できました。

方位磁針は、「磁石」?

 理科の授業では、実験をする前にどのような結果になるか
 予想を立てることが多いかと思います。
 予想した結果をクラスみんなで一斉に確認する時に
 実物投影機が大活躍します。
 実験の結果は一瞬のことも多いですが、
 クラスみんなで確認することで、
その結果に対する驚きや感動も一緒に共有することができ、強く印象付けられます。
上の写真の事例は、小学3年生の理科で磁石の学習をした時のものです。
最初に、方位磁針は「磁石」かどうかを予想しました。
子どもたちの大半は、方位磁針は「磁石」ではないと予想しました。
そこで、方位磁針に砂鉄を近づけて、引き合うかどうか実験することで「磁石」かどうかを確認することにしました。
実物投影機「みエルモん」で方位磁針を大きく映し、砂鉄を近づけてみると!
写真のように引き合う様子がはっきり見え、その瞬間、どよめきがおきました。

毛筆の見本

 小学3年生の書写の時間です。
 子どもの机は小さいので、習字セットを置くと、
 それだけでいっぱいになってしまいます。
 教科書の手本を机に置くのが難しいので
 見本を実物投影機で大きく映しました。
このように前に大きく映しておけば、子どもたちはこの手本を見ながら書けます。
全体に説明するのにも便利です。

世界一大きな授業

 4年生の道徳の時間を使って、
 「世界中の子供が教育を受けられることを願って、
 学校に通えない子供たちの今を考える」
 という授業を行いました。
 この授業は、2008年4月23日(水)に世界120カ国で一斉に
 行われるという 「世界一大きな授業」への参加として行いました。日本時間では午後1:00に行いました。この取組は「世界一大きな授業」ということでギネスへの挑戦ともなっています。
この授業では、青空教室での勉強の様子の写真を見ることから始まります。
実物投影機を活用して、クラスみんなで見ることにしました。
写真を見ていろいろなことを発見した子供たちは、世界の子供たちの現状についてまずは「知る」ことの大切さを実感していたようです。
実物投影機で大きく映すことで、クラスみんなでじっくり見ながら考えることができました。

お手紙を書こう

小学6年生の国語の授業での事例です。
便せんと封筒を使って、お手紙を書く時の説明に実物投影機を使いました。
実際に子どもたちが使う便せんを大きく映し説明します。
どこから書き始めるのか、自分の名前はどこに書くのかなど、具体的に説明できます。

封筒もそのまま大きく映し、マグネットスクリーンに書き込みながら宛名の書き方を説明しました。

お手紙を出す時には、手紙の書き方だけではなく、便せんの折り方や封筒への入れ方などの説明も必要ですが、実物投影機を使って動きを見せながら説明することができるので、子どもたちもすぐに理解できました。
子どもたちが使うものをそのまま大きく映して見せながら説明する、
基本的な実物投影機の活用方法ですが、子どもたちの理解度は今までとは全く違ってきます。
 「みエルモん」の機能紹介…動画に対応しています
      先生の動きをそのまま大きくスムーズに映せます。

詩の学習

 6年生の国語で、詩の学習をした時の事例です。
 教科書の詩を実物投影機で大きく映して
 そこに書き込みをしていきながら詩の内容を
 読み込む学習をしました。
 詩に文字を書き込んだり、必要な部分を囲んで
 印をつけたりできるので、
内容を深く読み込むときに集中して活動することができます。
実物投影機がなかった頃には、模造紙に大きく詩を書き写して、それを黒板に貼って使っていました。もう、そのような事前準備はいりません。
教科書があれば、実物投影機「みエルモん」で大きく映すだけでOKです。
映した教科書だけでなく、黒板への板書と併用するとさらに効果的です。

英語の歌の歌詞を映して…


小学5年生の英会話の時間の事例です。
パソコンに用意していたコンテンツを使って英語の歌を歌おうとしたら、コンテンツが動かなくなってしまいました。
そこで急遽、実物投影機を使って本に記載されている英語の歌詞を映しました。
子どもたちは前を見ながら大きな声で歌うことができました。
パソコンがなくても大きく映せる実物投影機「みエルモん」は、このような急なピンチにも臨機応変に対応できる、頼もしい存在です。
上の写真では電子黒板を使って映していますが、実物投影機とプロジェクタの組み合わせで映すことも、テレビに接続して映すこともできます。
 「みエルモん」の機能紹介…3つの接続方式…その1
      テレビのモニターに映し出せます。
 「みエルモん」の機能紹介…3つの接続方式…その2
      プロジェクタに接続して黒板やスクリーンに投影できます。

『実物投影機活用実践セミナーin東京』が開催されました!

9月13日(土)、社団法人日本教育工学振興会(JAPET)主催の情報教育対応教員研修セミナー『実物投影機活用実践セミナーin東京』が開催されました。
  このセミナーは、身近なICT機器として実物投影機を活用した授業のイメージを
  会場で直接体験していただき、学校におけるICT活用の必要性や意味をお伝え
  できるよう、模擬授業、ポスターセッション風体験展示、パネルディスカッション
  と構成されていて、今日が3回目の開催になりました。
  第1回は5月に名古屋で開催され、第2回は8月に大阪で開催されました。
  第1回実物投影機活用実践セミナーin名古屋
  第2回実物投影機活用実践セミナーin大阪
  エルモ社は、本セミナーの協力企業として運営をお手伝いさせていただきました。
社団法人日本教育工学振興会(JAPET)山口忠厚 専務理事のご挨拶のあと、
堀田龍也先生(独立行政法人メディア教育開発センター・准教授)より、セミナーの主旨説明をしていただきました。
セミナーの様子をレポートさせていただきます。
■実物投影機による模擬授業
神林裕子先生(北海道札幌市立屯田南小学校):高学年の小学校英語
神林先生の高学年の小学校英語の模擬授業 外来語と英語の発音の違いの学習を、イラストカードを
 実物投影機で大きく映し、カードの枠を囲んだり隠したり
 しながら、ゲーム形式で進めるとても楽しい授業でした。
 手元にある教材で、こんなに楽しい参加型の授業が気軽に
 できるということがわかりました。
田村昌子先生(千葉県松戸市立馬橋小学校):小学6年生の算数
田村先生の小学6年生の算数の模擬授業 立方体の展開図になる条件の学習で、立方体の確認から
 授業は始まりました。
 大きく映しだされた正方形の図形が、カメラの角度を変えて
 みると、立方体に変化するという見せ方は、子どもの気持ち
 を惹きつける素敵なアイディアでした。映すものが最初から
 見えないように「ついたて」を用意しておくちょっとした
 工夫も見さていただけました。
金隆子先生(山形県米沢市立南原中学校):中学生の書写
金先生の中学生の書写の模擬授業 お手本と比較し分析しながら学習することで、自分にもきっと
 上手に字が書ける!と自信をもてるようになる授業でした。
 実物投影機のSDカードへの保存機能を使い、
 最初に書いた字と、練習後の字を比較して見せる授業の
 最後の場面では、上達の様子がはっきり確認でき、
 こんな効果的な実物投影機の活用方法があるということを
 実感できる、ため息が出るような授業でした。
また、筆の流れやリズムが大切な行書では、書いているところをリアルタイムで大きく見せることは、上達するための大きなポイントになるということもよくわかりました。
■実物投影機の有効な活用事例を見に行こう!

6名の先生方によるポスターセッション風の体験型展示が行われたこの時間は、身近な教材を使った活用方法や工夫の様子が間近で見られ、どこのブースでも活発に参加者とのやり取りが生まれていました。
ブースには、発表の先生方が用意した草花や虫などの生き物、学校でいつも活用している鍵盤ハーモニカや裁縫道具、ハサミやコンパスなどが並べられていました。
参加者からは、
  「実際に先生方の手元が見えるので、使い方がよくわかりました。」
  「例を実際に見ることで身近に感じ、使ってみたくなった。」
  「今まで使ったことがない、知らない機能を知ることができました。」
など、満足したという声をたくさんいただきました。
■パネルディスカッション
堀田龍也先生による司会で、立場や視点が違う4名の先生方の発表をわかりやすく聞くことができました。

①毎日こうやって使っています 廣政靖恵先生(東京都目黒区立原町小学校)
ありとあらゆる場面で実物投影機が役立ち、難しい使い方はいらないということを、写真を見せながらお話いただきました。テストの問題をそのまま映して繰り返し使うことでポイント学習に役立てたりというちょっとしたアイディアや、子どもたちが授業がわかるようになるだけでなく、準備が楽になり、多忙化の解決になっているという実感こもったお話を聞かせていただけました。
本当はICT活用をするのはいやだったという廣政先生は、今では実物投影機がないと困ると真剣な表情で話されていました。
②ちょっとした活用の工夫 石井一二三先生先生(青森県八戸市立根城小学校)
石井先生の学校では、各フロアに1台ずつ実物投影機が導入されているそうです。この実物投影機を教室に借りてきて、授業でさっと使えるようにするための工夫をわかりやすく説明していただきました。また、活用するうちにどうやったら授業の中でロスタイムを少なくして使えるようになるかという、少し使い始めた先生にもわかりやすい工夫も聞かせていただきました。
③校内に広めるための工夫 中井章博先生(和歌山大学教育学部附属小学校)
ICT活用を校内に広めるために、4年前から少しずつされてきた、研究授業などで見せる、ICT環境整備をすすめる、校内研究会を実施する、ICT活用授業研究会を実施する、などの工夫を指導案風にまとめ、楽しく聞かせていただきました。
④効果的な活用場面の分類について 高橋純先生(富山大学人間発達科学部・准教授)
普通教室で、日常的なICT活用として最も使われているのが実物投影機とプロジェクタであり、教科書や実物、教具やプリント、ノートなど、もともと教室にあるものを一番映していることを調査データを基に示されました。
また、ICT活用のポイントは、機能論ではなく授業に役立つかどうかが大切で、活用事例をたくさん掲載しているHOT Educationのことも紹介していただきました。
■総括講演『ICT活用は実物投影機から始める』
堀田龍也先生
(独立行政法人メディア教育開発センター・准教授)

 今日の、
    模擬授業、体験型展示、パネルディスカッション
 と続いたセミナー全体を振り返り、
 それぞれのポイントを説明していただきました。
ICT活用をすることで目的が変わるわけではなく、今までの授業のやり方の延長でよい。
そしてICT活用の効果が出るまでには時間がかかるが、活用の場面を共有し、自分の授業になじませながら活用していくことで効果が出てくるというお話を、わかりやすくご講演いただきました。
「本当に必要なことに、貴重な時間を使おう」というメッセージとともに、ICT活用を実物投影機から始める重要性を理解することができました。
 *- – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – *
  これで名古屋、大阪、東京と3回にわたって開催したセミナーも最後となりました。
  このセミナーをきっかけにして、ICT活用の本当の意味での必要性を感じ、
  その始まりとして実物投影機を活用していただくことになった先生方へ、
  これからもアイディアいっぱいの活用事例を、このニコニコ45分でご紹介させて
  いただきたいと思います。
  活用された様子やご感想などを、コメントとしてぜひお寄せください。
 *- – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – *

★Hot Education第4号が発行されました

 実物投影機の活用事例を、写真を使って見やすくわかりやすく紹介した
      授業をもっと楽しくするためのお役立ちマガジン
               Hot Education
   第1号〜第3号と大好評のHot Education第4号
   本日発行されました。
 第4号のテーマは、「いろいろな場面で映す」になっています。
今回も、なるほど!と思っていただけるようなアイディアが満載の冊子になりました。
この冊子のプロジェクトリーダーであります堀田龍也先生(独立行政法人メディア教育開発センター・准教授)のコラムは「指導の効率化をはかるために」というタイトルです。
ICT活用の導入や研修にぴったりだと、たくさんのお申込みをいただいています。
4号のお申し込みは、こちらからできます。 ここをクリック