愛知県一宮市では、今年の夏、8月10日(火)に、初任者研修会を開催しました。研修会には、一宮市内の小中学校の初任者と参加を希望した講師の先生方が104名集まりました。
この日の研修の内容は、教育長からのご指導、普通救命講習会、児童生徒の安全確保についての研修、そしてICT活用研修でした。普通救命講習があったので、先生方は動きやすいジャージ姿での参加になりました。
ICT活用研修の講師を、CrSP事務局(エルモ社)の教育情報化コーディネータ(ITCE)が担当し、研修を行いました。
人数が多いので、それぞれの講座を小学校と中学校で分けて行いました。
ICT活用研修は、6つのグループに分かれてワークショップ形式で行いました。
一宮市では、昨年度のスクールニューディールで小学校の全教室に、中学校では3学級に1台の割合で実物投影機L-1ex「みエルモん」が導入されました。
研修には、それぞれの学校から持参してもらった「みエルモん」を使いました。
スクリーンは準備できなかったので、プロジェクタで映す先はホワイトボードや白い壁でしたが、持ってきた「みエルモん」を設置し、接続して映し、片付けるところまでを体験しました。
参加された先生方からは、こんな感想が届きました。
・単純に使うのではなく、事前に何を映すのか、
どの部分をアップしたらよいか計画を立てるとよいことが
わかりました。
・「みエルモん」を使うとノート指導にも役立つことを知り、
2学期から実践してみたいと思いました。
・効果的な活用方法について、いろいろな先生との意見交換ができてよい機会になりました。
・「みエルモん」では演示する効果があることを知り、取り入れていきたいです。
・これまでの2倍も3倍も活用していけると思える
いろいろな使い方を知ることができてよかったです。
・2学期からは、教材研究をより深く行い、ICT機器を活用していきたいです。
・ボタンつけなど手元の作業を映す時のポイントがわかりました。
・社会科の面白さを伝えたいと教師を志しました。
それを実現するためには、資料やグラフ、写真をわかりやすく提示できるICT機器が
必要であり、この基礎となる授業力を、実物投影機を使って身につけていきたいです。
・教科に限らず生徒を惹きつける力が大きいので、効果的な場面を作り活用していきたいです。
・今まで知らなかった活用方法の紹介がたくさんあり、工夫の幅が広がりました。
2学期からより子ども達がわかりやすくなるために工夫して取り入れていきたいです。
・実際に使ってみて、使い方次第でどんどん授業が楽しくなりそうだと思いました。
先生方からの感想からは、授業で効果的に活用していくポイントは何か、どんな活用場面があるのかなど、ただ基本的な使い方がわかったというだけではなく、具体的な授業をイメージし、ICTの活用の目的がわかりやすい授業を行うためであることをしっかり理解してもらえたことがわかります。
このような実物投影機を授業で活用する具体的な研修を取り入れて行くことで、導入後の活用の広がりが大きく変わっていくのではないかと思います。
8月10日は、ものすごい豪雨の中での研修会でしたが、一宮市のこれからの教育のためにご支援できたことを大変うれしく思いました。