月別アーカイブ: 2008年12月

これからやる問題はどれ?

小学1年生、算数の事例です。
 これから教科書の問題をノートに書いて学習を始める
 というときに、 その問題が書いてある教科書の
 ページを実物投影機で映します。
 たったこれだけのことですが、効果はすぐにわかります。
問題を間違ってしまう子もなく、わからないときょろきょろする子もなく、すぐにノートに書きはじめます。
ほんのちょっとした活用方法ですが、このような場面は授業の中で何度かあり、そのたびに子どもたちの迷いも生まれずスムーズに授業ができます。
【事例提供:千葉県A先生より】

ことわざクイズ

子どもたちはクイズが大好きです。
クイズは答えを考えながら、覚えたり確認しあったりたりと楽しく学習を進められます。
そのクイズの問題を自分たちで考えるようにすると、学びがさらに深まります。問題を考えるには、間違えそうなところを予測したり、わかりやすい表現方法を工夫したり、ちょっとしたユーモアを入れ込んだりと、子どもなりに工夫できる部分がたくさん出てくるからです。
今回の事例は、小学5年生の国語の事例です。
ことわざクイズの用紙ことわざの学習の中で、ことわざをクイズ形式で発表し、ことわざについて考えてもらう授業の中で実物投影機を活用しました。
実物投影機がないときには、大きな画用紙や模造紙に問題を書いていましたが、実物投影機があれば、ノートと同じようなA4の大きさの紙に書くだけで大丈夫です。
大きな紙に時間をかけて書くことがなくなったので、短時間で発表資料が作れるようになりました。さらに今までよりよく見えます。
ことわざクイズを出している様子そして短縮された資料作りの時間を、発表の練習時間に充てることができました。
資料ができた子どもたちから順番に、実物投影機「みエルモん」を使って練習を始めました。問題作りも発表も楽しくできました。
【事例提供:千葉県T先生より】

富山市立山室中部小学校の公開研究会へ行ってきました

11月28日(金)に、富山県富山市立山室中部小学校の公開研究会がありました。
                        富山市立山室中部小学校
この公開研究会のテーマは、
    「日常の授業における基礎的な学力向上のためのICT活用指導法の開発」
でした。このテーマのとおり、日常化されたICT活用の様子をどの教室でも見ることができました。
ICT活用が日常化されるというのは、普段の授業でICTが活用されることが当たり前になっているということでもあります。それは、ICTを使おうとして使っているのではなく、授業の中で必要だから使っているという形です。最後のパネルディスカッションで高橋純先生(富山大学人間発達科学部・准教授)が話されていましたが、まさに『空気のようなICT活用』でした。
   山室中部小公開授業の様子
公開授業では、最初にモジュール授業の様子を見学させていただきました。これは、基礎学力をつけるために毎朝行っている15分間の授業です。ICTを活用してテンポよく反復学習がされていました。
この15分間の子どもたちの集中力はすばらしく、指導される先生方は皆、子どもたちが集中するように上手にICTを活用されていました。
また、このような学ぶための姿勢を身につけさせるために、生活習慣や学習習慣を確立するための指導を徹底していることも、山室中部小学校の大きな特徴でした。
きちんと返事ができること、正しい姿勢や鉛筆の持ち方、机の上や中の整理の仕方など、学校で気持ちよく生活し学習していくための基本的なことが、日常的にしっかり指導されているのです。
富山市内の小中学校では、全ての教室に実物投影機が設置されています。山室中部小学校でも、どの教室を見学させていただいても実物投影機があり、先生方は授業の中で必要なときにはいつでも使える状態でした。
公開授業の後の全体会では、陰山英男先生(立命館大学教育開発推進機構 教授)の基調講演があり、モジュール学習は頭の回転をよくするトレーニングであり、テンポよく学習するためにICTを活用すること。また、新しい学習指導要領では、授業の時間数がほとんど増えないが多くのことを学ばせる必要が出てくるために、授業の効率化が必須であり、そこにICT活用が必要になってくるというお話がありました。
堀田龍也先生(独立行政法人メディア教育開発センター・准教授)がコーディネートされたパネルディスカッションでは、杉田久信校長先生より、モジュール学習の目的は、学習の構えをつけて、やればできるという自信をつけるためであり、子どもたちの学力をささえているのが生活規律であるというお話がありました。
全国から400名以上の参加があったということからも、山室中部小学校の取り組みが全国に注目されている様子がよくわかりました。
(この記事は山室中部小学校の了承を得て掲載させていただいています。)