『実物投影機活用実践セミナーin東京』が開催されました!

9月13日(土)、社団法人日本教育工学振興会(JAPET)主催の情報教育対応教員研修セミナー『実物投影機活用実践セミナーin東京』が開催されました。
  このセミナーは、身近なICT機器として実物投影機を活用した授業のイメージを
  会場で直接体験していただき、学校におけるICT活用の必要性や意味をお伝え
  できるよう、模擬授業、ポスターセッション風体験展示、パネルディスカッション
  と構成されていて、今日が3回目の開催になりました。
  第1回は5月に名古屋で開催され、第2回は8月に大阪で開催されました。
  第1回実物投影機活用実践セミナーin名古屋
  第2回実物投影機活用実践セミナーin大阪
  エルモ社は、本セミナーの協力企業として運営をお手伝いさせていただきました。
社団法人日本教育工学振興会(JAPET)山口忠厚 専務理事のご挨拶のあと、
堀田龍也先生(独立行政法人メディア教育開発センター・准教授)より、セミナーの主旨説明をしていただきました。
セミナーの様子をレポートさせていただきます。
■実物投影機による模擬授業
神林裕子先生(北海道札幌市立屯田南小学校):高学年の小学校英語
神林先生の高学年の小学校英語の模擬授業 外来語と英語の発音の違いの学習を、イラストカードを
 実物投影機で大きく映し、カードの枠を囲んだり隠したり
 しながら、ゲーム形式で進めるとても楽しい授業でした。
 手元にある教材で、こんなに楽しい参加型の授業が気軽に
 できるということがわかりました。
田村昌子先生(千葉県松戸市立馬橋小学校):小学6年生の算数
田村先生の小学6年生の算数の模擬授業 立方体の展開図になる条件の学習で、立方体の確認から
 授業は始まりました。
 大きく映しだされた正方形の図形が、カメラの角度を変えて
 みると、立方体に変化するという見せ方は、子どもの気持ち
 を惹きつける素敵なアイディアでした。映すものが最初から
 見えないように「ついたて」を用意しておくちょっとした
 工夫も見さていただけました。
金隆子先生(山形県米沢市立南原中学校):中学生の書写
金先生の中学生の書写の模擬授業 お手本と比較し分析しながら学習することで、自分にもきっと
 上手に字が書ける!と自信をもてるようになる授業でした。
 実物投影機のSDカードへの保存機能を使い、
 最初に書いた字と、練習後の字を比較して見せる授業の
 最後の場面では、上達の様子がはっきり確認でき、
 こんな効果的な実物投影機の活用方法があるということを
 実感できる、ため息が出るような授業でした。
また、筆の流れやリズムが大切な行書では、書いているところをリアルタイムで大きく見せることは、上達するための大きなポイントになるということもよくわかりました。
■実物投影機の有効な活用事例を見に行こう!

6名の先生方によるポスターセッション風の体験型展示が行われたこの時間は、身近な教材を使った活用方法や工夫の様子が間近で見られ、どこのブースでも活発に参加者とのやり取りが生まれていました。
ブースには、発表の先生方が用意した草花や虫などの生き物、学校でいつも活用している鍵盤ハーモニカや裁縫道具、ハサミやコンパスなどが並べられていました。
参加者からは、
  「実際に先生方の手元が見えるので、使い方がよくわかりました。」
  「例を実際に見ることで身近に感じ、使ってみたくなった。」
  「今まで使ったことがない、知らない機能を知ることができました。」
など、満足したという声をたくさんいただきました。
■パネルディスカッション
堀田龍也先生による司会で、立場や視点が違う4名の先生方の発表をわかりやすく聞くことができました。

①毎日こうやって使っています 廣政靖恵先生(東京都目黒区立原町小学校)
ありとあらゆる場面で実物投影機が役立ち、難しい使い方はいらないということを、写真を見せながらお話いただきました。テストの問題をそのまま映して繰り返し使うことでポイント学習に役立てたりというちょっとしたアイディアや、子どもたちが授業がわかるようになるだけでなく、準備が楽になり、多忙化の解決になっているという実感こもったお話を聞かせていただけました。
本当はICT活用をするのはいやだったという廣政先生は、今では実物投影機がないと困ると真剣な表情で話されていました。
②ちょっとした活用の工夫 石井一二三先生先生(青森県八戸市立根城小学校)
石井先生の学校では、各フロアに1台ずつ実物投影機が導入されているそうです。この実物投影機を教室に借りてきて、授業でさっと使えるようにするための工夫をわかりやすく説明していただきました。また、活用するうちにどうやったら授業の中でロスタイムを少なくして使えるようになるかという、少し使い始めた先生にもわかりやすい工夫も聞かせていただきました。
③校内に広めるための工夫 中井章博先生(和歌山大学教育学部附属小学校)
ICT活用を校内に広めるために、4年前から少しずつされてきた、研究授業などで見せる、ICT環境整備をすすめる、校内研究会を実施する、ICT活用授業研究会を実施する、などの工夫を指導案風にまとめ、楽しく聞かせていただきました。
④効果的な活用場面の分類について 高橋純先生(富山大学人間発達科学部・准教授)
普通教室で、日常的なICT活用として最も使われているのが実物投影機とプロジェクタであり、教科書や実物、教具やプリント、ノートなど、もともと教室にあるものを一番映していることを調査データを基に示されました。
また、ICT活用のポイントは、機能論ではなく授業に役立つかどうかが大切で、活用事例をたくさん掲載しているHOT Educationのことも紹介していただきました。
■総括講演『ICT活用は実物投影機から始める』
堀田龍也先生
(独立行政法人メディア教育開発センター・准教授)

 今日の、
    模擬授業、体験型展示、パネルディスカッション
 と続いたセミナー全体を振り返り、
 それぞれのポイントを説明していただきました。
ICT活用をすることで目的が変わるわけではなく、今までの授業のやり方の延長でよい。
そしてICT活用の効果が出るまでには時間がかかるが、活用の場面を共有し、自分の授業になじませながら活用していくことで効果が出てくるというお話を、わかりやすくご講演いただきました。
「本当に必要なことに、貴重な時間を使おう」というメッセージとともに、ICT活用を実物投影機から始める重要性を理解することができました。
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  これで名古屋、大阪、東京と3回にわたって開催したセミナーも最後となりました。
  このセミナーをきっかけにして、ICT活用の本当の意味での必要性を感じ、
  その始まりとして実物投影機を活用していただくことになった先生方へ、
  これからもアイディアいっぱいの活用事例を、このニコニコ45分でご紹介させて
  いただきたいと思います。
  活用された様子やご感想などを、コメントとしてぜひお寄せください。
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