2014年2月17日に開催された、平岸高台小学校で開催された、札幌市研究開発事業「情報教育に関する実践研究会」の公開授業の続きです。
5年の算数「百分率とグラフ」の授業では、
前時の学習の振り返りとして、実物投影機「みエルモん」で
SDカードに保存しておいたノートを映していました。
保存したSDカードを選んで見せたり、
ポイントに書込んだりすることが便利な
「かけるもん」も一緒に使っていました。
バラバラの数字を、どうやって比べたらいいか。
難しい場面でしたが、
前時で学んだ比べるための数をそろえる方法を振り返り、
しっかり確認してから、今日の問題に取り組みました。
ノートを日常的に実物投影機で映している効果もあるのか、
きれいに整理されたノートを作っている子どもが多いことが
印象的でした。
「03_算数、数学」カテゴリーアーカイブ
渋谷区立猿楽小学校へ行ってきました(3)
小学1年生、算数の事例、一昨日からの続きで三日目です。
色板を使って、いろいろな形を作ってみたり、
変えてみたりした後に、最後は練習問題に
取り組みました。
先生は、教科書の問題の図形を大きく映しながら、
三角形に補助線の引き方を説明しました。
その後、その三角形をスクリーンいっぱいにMAXズームをして、
実物投影機「みエルモん」のフリーズ機能を使って、
画面が動かないように画面を止めて見せていました。
「みエルモん」のちょっとした使い方のコツで、
ずいぶん見やすくなることがわかりました。
教科書にどんな補助線を入れたらいいかわかった子どもたちは、先生がやったのと同じように定規をだして補助線を引いていました。
最後に、授業のまとめとして、次の二つのことを確認しました。
同じ枚数の色板を使った場合、
・図形の形が変わっても広さは同じ。
・並べ方は一つだけではない。
今回の授業で、実物投影機を使うことで、次に何をしたらいいのか、どんなことをするのか、という基本的な指示が、1年生の子どもたちに的確に伝わることがはっきりわかりました。「みエルモん」があることで、子どもたちも安心して授業を受けている様子も伝わってきました。
子どもたちが「みエルモん」のことが大好きだという理由がよくわかりました。
渋谷区立猿楽小学校へ行ってきました(2)
小学1年生、算数の事例、昨日の続きです。
次の先生の指示は、「4枚の色板で、教科書と同じ形を作りましょう。」というものでした。
先生は、これからどの形を作るのかを、実物投影機「みエルモん」で教科書の図を大きく映して見せました。
子どもたちは発表したくて、すぐに自分の机で色板を並べ終え、とても元気よく手を挙げていました。
そして先生に指名された代表の子どもが前に出て、実物投影機の下で実際に4枚の色板を使って教科書と同じ形を作って見せました。
どんな向きで色板を置いたら形が作れるのかを確認するには、実物投影機で大きく「やってみせる」ことはとても有効だと思いました。
見ている子どもたちは、自分が色板を動かしているときのように一緒に考えながら見ていました。
黒板にも同じように、磁石の色板を使って形を作っていきました。磁石の色板は板書と同じなので、スクリーンの映像と違って最後まで残ります。
これを使って、同じ形ができていても、
三角形の板の並べ方や向きが違うことを確認しました。
左の写真は、三角形の向きを変えても同じ形になる
ところを実演している場面です。
そしてこれらの形はみな、「4枚の色板」を使って作っていることから、形が違っても広さは同じだということも確認しました。
渋谷区立猿楽小学校へ行ってきました(1)
2014年度最初にご紹介する事例は、渋谷区立猿楽小学校の1年生の授業です。
実物投影機「みエルモん」が大好きな子どもたちが、元気いっぱいの授業をみせてくれました。三日間連続でご紹介していきます。
小学1年生、算数の授業を参観してきました。
「かたちづくり」の単元で、自分の色板を
授業で使うことになりました。
先生は、「同じ三角形の形の色板をだしましょう。」
と指示を出しました。
どのように出したらいいかわからない子どもがいないように、実際にどのように机の上に用意するかを実物投影機「みエルモん」で映して見せました。
スクリーンに映ったのを見て確かめながら、子どもたちは一斉に机に色板を準備しました。
口頭だけで指示するよりも簡単に子どもたちに伝わり、
準備の時間が短く済みました。
前時の復習として、
三角形の色板を使って好きな形を作りました。
どんな形を作ったか、実物投影機「みエルモん」で映しながら、みんなの前で発表しました。
(写真はクリックすると大きくなります)
ひっさんバトルをやるよ!
小学2年、算数の事例です。
ひっ算の規則性を、ゲームをしながら気づかせる授業です。
最初に先生が、ワイヤレス実物投影機MO-1w使って、
ゲームに使うカードの使い方を大きく見せて説明しました。
先ず、カードをきり、裏向きにおき、そこから選ぶこと。
選んだカードの数字を使って、ひっ算を考えること。
最後にその考えたひっ算を、プリントに書き写すことを
実物投影機で大きく映すことで、無駄な時間がなく説明できました。
ゲームの手順やルールを伝えるにも、このように見せながら伝えることで、簡単にそして正確に伝えらえられます。そして、説明を聞く子どもたちの集中力も高まります。
実際にゲームが始まると、十の位の大小に着目して、足し算の規則性に気づく子が出てきました。
ワイヤレス実物投影機MO-1wだと、
オプションのバッテリーを使えば、
コードを気にせずに、
どこでも持ち運んで映すことができます。
足し算の規則性に気付いた子どものところに
実物投影機を持っていき、どんなひっ算を考えたかを
カードを動かしながら説明してもらいました。
今回の場合は、ノートを映すのではなく、並べたカードを映したかったので、子どもが前に出てくるにはカードが動いてしまってなかなかうまくいきません。けれど、自席で並べたままを映してあげられることは、時間短縮になりますし、とっても便利でした。
また、小学校低学年の子どもの場合、先生が机の隣で寄り添い見守る中で発表できることは、大きな安心感につながり、繰り返し発表する事で自信もついていくと感じました。
机間巡視でつかんだ子どもたちの考え方や気づきを学級全体に提示して共有することは、思考を深めるという意味でも、大変有効である事がわかりました。
授業の中では、子ども達が楽しみながら意欲的に参加し、「どうしてこうなるのか」を論理的に思考する場面がたくさん見られました。
【事例提供:愛知県T先生より】
直角三角形はどれかな?
小学3年、算数の事例です。
三角形と四角形の学習をしました。
「直角三角形はどれでしょう?」という
教科書問題の答え合わせです。
図形の学習には、実物投影機は大活躍をします。
黒板への板書は時間がかかりますが、
実物投影機「みエルモん」で教科書の見せたい
部分を大きく映せば、簡単に教科書の図形を授業で使えます。
子どもたちが持っている教科書と同じ並び方、同じ色合いというのも、わかりやすさの一つになります。
分かると手を挙げた子どもに、前に出てきてもらい、映した画面に実際に三角定規を合わせてもらいました。
三角定規の直角の角を使って見つけ出すことをそのまま伝えることができます。
この後、それぞれの教科書の図に、自分の三角定規を合わせて、子どもたち一人一人が自分で確認をしました。
単純な実物投影機の活用ですが、前に出てくる子を誰にするか、机間巡視する時に、どの子を注意してみてあげればよいか、そんな今まで当たり前だった授業技術が光る事例です。
【事例提供:和歌山県N先生より】
箱の形をしたもの
間の数に気をつけて
ブロックで確認、ブロックを数える
ワークシートの答え合わせ
小学5年、算数の事例です。
新しい単元に入るための、準備のテストとして、
写真のようなプリントを用意しました。
まずは「このプリントをこれからやります」と
実物投影機「みエルモん」でプリントを大きく映して知らせ、
子どもたちに配布しました。
プリントを答え合わせするときには、左の写真のように
プリントを実物投影機で映し、一つ一つ書き込んで
確認していきました。
答え合わせをしている場所もすぐに伝わり、
説明もしやすいです。
3つ目の写真のように、円のような図形の問題は、
言葉だけでは説明しにくい部分があります。
そこを、図を板書することなくプリントの図に直接書き込み
ながらできるのでとても説明しやすいです。
【事例提供:千葉県T先生より】