カテゴリー別アーカイブ: 実物投影機活用実践プロジェクト

背景も重要です

お花などを実物投影機(書画カメラ)で映す場合、背景の色が重要です。
例えば、白いお花を白いステージの上に置くと色がとんでしまい、見えにくくなります。
ですが、色紙などを下にひくと、ハッキリ映ります。

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千円札のひみつを探してみよう

今日は、授業から少し外れてみました。
実物投影機(書画カメラ)を何に使おうか迷っている先生、オススメです。

<準備するもの>
 ・ 千円札
 ・ 実物投影機(書画カメラ)
 ・ プロジェクタ
 ・ スクリーン又はテレビモニタ

まずは、千円札の裏側 NIPPON GINKO の横に描かれている
3つのサクラをじーっと見てください。

肉眼では確認できないかもしれませんが、
実はサクラの部分に小さな文字が書かれています。

実物投影機(書画カメラ)で拡大して見てると“へぇ〜”ですよ。

子どもたちと一緒に千円札のひみつを探してみてください。

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準備しなくても大丈夫!

家庭科の授業で、子どもたちにお裁縫を教える際、
全員が運針の様子が見られるように

・ 針 → 割り箸

・ 糸 → 紐

・ 布 → 画用紙

で、大きな道具をあらかじめ作っておき
それを使って運針の授業をされていたそうです。

こういった授業の前には、授業で使う道具を作るという事前の準備に、
時間がかかってしまって大変です。

裁縫の授業に限らず、画用紙や拡大コピーなどで大きく作って見せる事は、
たくさんありますよね。

P1050885_1 実物投影機(書画カメラ)を使えば
子どもたちが使っているのと同じ道具を使って
一度に大きく見せる事ができ、確実に教えることが出来ますよね。

この例は、“準備をしなくても大丈夫!”のごくごく一部です。

割り箸を針にして。というのがとても衝撃的でした。

第1回 実物投影機活用実践プロジェクト会議

7/14(土)エルモ社 東京支店にて
実物投影機活用実践プロジェクト会議が開催されました。
台風4号が接近していたため、皆さん参加できるのかな?
と心配しておりましたが、メンバーの先生方は悪天候の中全員集合できました。

この『実物投影機活用実践プロジェクト』は、
独立行政法人メディア教育開発センター 准教授 堀田龍也先生の
産学連携研究プロジェクトで、“日常の教育の場で実物投影機を
どのように活用していけるか”ということを実践研究し、
誰にでも簡単に実践できる活用事例を整理していくものです。
エルモ社は、このプロジェクトのお手伝いをさせていただいています。

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当日は、グループに分かれての活動の他、ICT活用の意義について、
私でも使える事例、実物投影機ならではの事例、校内普及作戦の事例等の報告もありました。

グループ活動では、ベテランの先生とICT初心者の先生が一緒になって
授業で使用されている道具や資料を使って、実際に実物投影機で映しながら、
“誰にでも簡単に実践できる”有効な活用事例について熱気あふれるミーティングになりました。

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先生方からは、次から次へとアイデアがあふれるように出てきて、
『こういう授業、受けてみたい!!!』と思いました。
子どもの興味を惹きつける魅力的な授業になること間違いなしです。

これから、たくさんのアイデアや活用事例をブログで報告していきます。

『実物投影機活用実践プロジェクト』が始動します

第1回目の『実物投影機活用実践プロジェクト』会議が明日 エルモ社東京支店 で
開催されます。

このプロジェクトは、全国から約30名の小学校の先生に参集いただき、
”日常の教育の場で書画カメラをどのように活用していけるか”ということを
実践研究するものです。

ICTのベテラン先生のみならず、一般的に機械は苦手?とされている
ベテラン女性の先生や、これからの若い先生などを交えて、
実際の授業で書画カメラを活用していただきながら、
「誰にでも簡単」に活用できる事例を整理していく予定です。

ブログにて、会議の様子やプロジェクトの経過を随時、紹介していく予定でおります。

堀田先生インタビュー  Vol.9

今回のプロジェクトに関する先生の思い入れを教えて下さい。

全ての子どもたちに、これができるようになったとか、あれを覚えたいだとか、
そういう好奇心を持って頑張って勉強する子どもになって欲しいと願っています。
それに役に立つ方法や道具ならば、たくさんの先生に使ってもらいたいと思います。

その内の1つの道具として、かなり効果的で値段的にも安価で教室の
先生の授業を止めない良い武器が実物投影機です。
だけど、“機械モノ”だとか“難しいのではないか”とか、皆が勝手に思ってしまっている。
だから、いかに簡単でいかに効果的かということを示して、たくさんの先生がこれを使い、
そして、たくさんの子どもたちが、これによって、わかった。できた。と思って欲しいというのが
希望というか、ちょっと格好良く言えばそういうことなんでね。

そのことを、ぼく一人ではできないんですよ。
たくさんの現場の先生たちに見本を示すようなことをしてもらわなくてはいけないし、
機械が無いとできないから、それが、エルモさんなんですね。
エルモさんがいないと、このプロジェクトができない。
逆にエルモさんが良い製品を作ってくれて、ぼくの人脈とノウハウを使って一緒にやれれば、
たくさんの人に実物投影機がいかに便利な装置で、いかに教えやすくて、これによって
子どもが、勉強がわかり、できるかということが、日本の教育が良くなるし、たくさんの先生が
ICT活用を始めてくれる。
それが、エルモさんからみたら、売れるということですよね。

ぼくの研究の視点としては、いかに今までの授業と変わらないで使える道具かと言うことが
示せるんじゃないかと思っています。

堀田先生インタビュー  Vol.8

初等・中等教育と高等教育ってありますよね。
義務教育かそうでないかが一般的なくくり方になってくるかと思いますが、
初等・中等教育(義務教育での)の教え方と、上のクラス究極的には
大学になりますが、いずれも実物投影機が使われていたり、
教室に備わっていたりするのですが、高等教育と対極に見た場合に、
教育における書画カメラ(実物投影機)の位置付けの違いというのはありますか?

大学と小学校の両方で教えたことがありますが、大学というのは、
教える対象が基本的に大人であり、言語を知っていて、言語を知っている大人に
言語で教えるのです。
実物投影機を使うのは、ここにこうやって書いてある。とかを示し、言葉で説明して
図でわからせる。
知識の伝達の時に効率よく伝えるようにする。

小学校は、基本的に例えば、長さを測ってみるみたいなことを初めてする訳ですよね。
1cmの中に1mmがある。
ひらがながやっと書けるような子どもにmmを書くことは、大変なことです。
でも、子どもたちがmmと書けることが大事であり、定規で測れるようになることが
大事なのです。
自分で何かが書けるとか、できるとか、読めるとか、測れるといったことできることが
大事なわけですよ。
大学では、そう言うことができるようになった人に知識を入れる。

小学校は、人間として必要な基礎的な技能を、どうやって身に付けさせることができるか
といった話です。基本的にはOJTなのです。
情報を与えてやらせながら、「違う、違う、こうだよ。」
「こうやって、やってみよう。」
「はい、皆もやってみよう。友達と比べてみよう。」というのが多いですね。
実物投影機の使い方は、やり方を示すという使い方をします。

例えば、「玉結びは、こう置いてこうやるんだよ。」と見せる。
大事なことは、玉結びという知識よりも、玉結びができるということなのです。
定規でいうと、ここに左側をそろえてあてる。
「1、2で2cmでしょ。」「ちょっと長いよね。2cm2mmだね。」みたいに。

その後、彼らが自分でそれができるようになる。
そういうことが全部できるようになった人が大学に行くのです。
そして知識を増やしていくのですね。
知識の入る為の基本的な機能を作っているというのが小学校なのです。
だから、実物投影機の使い方はやり方を示すと言うのがとても強くて、
大学では、やり方を示すという使い方はほとんどしない。
小中学校ならではの使い方ですね。

ベースとなる基本的な概念を見える形で理解させるということですね。

それが非常に大切ですね。

大学生には、例えば、ある一つの概念を数式で表します。
というふうですが、小学生の場合はレベルによっても違いますが、
図形になっていればなんとなくわかる。
直線と言ったら、直線を引いてこれが直線なんだよ。と示すということですよね。

もう少し言うと、直線の概念だけでなく、直線を引くということも、定規を押さえていないと
曲がっちゃうよ。ということも教えなくてはいけないですよ。
みんな大人になると当たり前にできていることも、よく考えてみると誰かが教えて
くれたわけでしょ。
定規で線を引くことも、定規で測ることもね。

人間は成長していくうちに、まるで一人で大人になったかのように、
誰かに生きていくのに必要な基本的なことを教えてもらったことを
忘れていくんですよ。

小学校の教師の悲しいところは、自分で色々なことを教えたけれど、
子どもたちはそのことを忘れていくってことなのですよ。
定規の測り方は、あの先生に教えてもらった。
と言うことは、忘れていくのです。
いつしか、測れるようになって、それが当然のようにしているけれど、
教えてくれた人がいることを、あまりに基本的過ぎて忘れてしまうのですよ。

そういった基本的なことを子どもたちに確実にできるようにしてあげないと、
彼らは、何もできなくなってしまいます。
箸も使えない、消しゴムで上手く消せない人になっちゃうでしょう。
しかも、今は家庭での教育が落ちているから…。

そういうときに、見せればさせられる。
そしたら、子どもたちにもできますよ。
だからこそ実物投影機は小学校での大事な道具なのですよ。

堀田先生インタビュー  Vol.7

先生が伝えやすいだけでなく、子どもがわかりやすいと感じる使い方教え方とは?

子どもがわかりやすいと感じる教え方…。
教え方が上手い人は、何をすれば良いのかが上手く伝えられること。
“指示の明確化”と言いますが、今から、こういうことをします。
こうやって、こうやって、こうします。じゃ、始め。
みたいな感じでするのですが、余り聞く気が無い子達に、
まず、こうやって、こうして…。というように今は説明していますが、
実物投影機を使って見せれば、こうやって、こうやって、こうすればできますよ。

できるかな?じゃ、やってみよう。と言った形で進められます。
実際に映像で見て確かめたのですから子どもたちにもできますよ。
見ればわかりますから。

わかる教え方というのは、指示を明確化することですが、
指示を明確にする方法としては、先生が、色々と口で説明するよりも、
やり方をも見せるほうが、圧倒的に時間も短いし、指示が通りますよ。
授業中落ち着きの無い子どもに、例えば、「資料集のP.45右側の写真の
下の説明文2行目の右側の…。を読んでごらん。」
「先生、資料集を忘れました。」みたいなことが起こっています。
これもロスタイムです。

「同じ所を探してごらん。資料集のP.45です。」と言えばすむわけですよ。
「ここ見てごらん。」と指を指せば、間違ってないな。と確認できますよね。
5秒か10秒ですよ。それが、何をしているかわかるということになります。
わからない子は、勉強がわからないというよりは、何をしているのかが
わからない訳で、どこを見れば良いのかがわかっていないのです。
その子どもたちが、確実に授業に付いてこられるように“見せればわかる”
と言っていますが、そういう答えになってきます。

堀田先生インタビュー  Vol.6

授業時間数のことは良く言われ、土曜日にも授業をと今年に入って
議論されはじめていますが、教育現場において、効率化ということは
あまり議論されないのですか?効率という言葉は好まれないのですか?


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教育という業界は、効率という言葉は嫌いですよ。
教育とは時間を掛けて行うものだという精神が基本的にあります。
授業時数に対して、どれぐらいの指導量をどれくらいのレベルで
ちゃんと詰め込めたか?詰め込みは良くないといわれていますが、
今は詰め込めていないから問題になっているのですよ。

ちゃんと詰め込めれば、子どもたちは良く理解するわけですよ。
そうすれば、色々なことを考える余裕ができるのですが、
今は時間も足りなくて詰め込めてもいないし、やる気も無いので入らないし、
そのことが問題です。

ぼくが、指導の効率化ということを言うと嫌う人はたくさんいますよ。
でも、わかってくれる人もいます。特にベテランの先生はわかってくれます。
昔はこれだけ教えられたけど、今は時間も足りないし、子どももこうだし…。
でも、実物投影機を使ったら時間内に教えられますよ。

例えば、ノートを上手に書くということを教えるのに最近だと2ヶ月かかります。
実物投影機を使うようになってからは2週間になりました。
それ位、授業の効率化ということの重要性は長く教えてきた先生には
わかってもらえます。

ぼくは、もっとこのことを訴えて言うべきだと思っています。
効率化はいけませんか?限られた時間で、子どもたちがたくさんの勉強を
することはいけないことですか?そもそも45分の時間の内、
子どもに考えさせる時間、先生の説明を良く聞いていなければいけない時間、
それが本来の時間で、それから比べれば、先生が書いているのを待っている時間、
何かを用意している時間とか、みんなで“これはどこ?どこ?”
と探している時間とかは、本来の時間から見れば無駄な時間です。

映したら探さなくてもわかりますよ。これだけでも、15秒ロスタイムがカットできますよ。
そういう感じで無駄な時間をカットして浮いた時間で一問余分に勉強するということの、
何がいけないのですか?と言うと、みんな反発はできません。
もっと効率のことは強く言っていこうかな、と思っています。

例えば、一人しか発表できなかったのが、3人発表できました。というのは、
同じ効率という言葉でも、言い方の問題もあるかと思いますけれど、
悪く取る効率・嫌だなぁと思って取る効率と前向きな意味で捕らえる効率とで、
置き換えて考えると、非常に子どもたちは授業が楽しくなりますよね。
少なからず、自分も皆も前で発表すると言うのは、大切な経験ですよね。

そうですね。

堀田先生インタビュー  Vol.5

今までICT機器を使用せずに授業をされてきたベテランの先生の中には、
今までICT機器が無くても授業ができたし、実際にやってきたという自信もあり、
ICT機器を使うことを敬遠される方もいらっしゃいますが、そのような先生に、
使ってみようと思ってもらうには?

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理屈を話しても、それはわかっているんだけど…。
と言うことになるので、自分の周りの自分よりもICTが苦手と
思っていた先生が使っているのを見るとその先生も衝撃を受けて、
使ってみよう。となるでしょう。

それしか方法はないですよ。 ICT活用推進の為の予算もついて、やらなくては、
いけないことになっていますから、理屈で動くのであれば、既にやっているでしょう。

それでもやらないのは、忙しいこともありますが、精神的に避けている訳だから、
“あの人も使っているから、私もできるんじゃないかな…。”というように、
追い込むことですかね。

本当は、ICT活用が苦手な先生も使っているという様子をたくさん見せることが重要です。
これならば、私にでもできる!というというのが、今回のプロジェクトの趣旨でもあります。

以前はICTの活用無しでも授業はできましたが、今は?というと、今もできるけれど、
昔と今とではいくつか違うことがあります。
まず1つは、学力の格差が大きい。 できる子とできない子の差が大きく、
できない子は、勉強がわからないだけでなく、座っていられない、
先生の方を向いて話を聞くことができない。といった状況です。

家庭でも叱られたことが少なかったり、先生が話している時は前を向くように。
と教えても、できなかったり、昔は兄弟が多かったから、誰かに押さえ込まれて
我慢することを覚えましたが、今は少子化でそういう経験が無いわけですよ。

『小1クライシス』というのですが、小学校1年生は崩壊寸前のところもいくつかあります。
ただ集めるだけ。昔は学校の先生の言うことは聞くのは当たり前でしたが、
今は、親もマスコミも「学校の先生なんて…」と言う訳だから、権威が低くなっているのですよ。

そういう状況のなかで、そういう子どもたちを座らせておくことが大変なんです。
勉強ができない。やる気の無い、余所を向いてしまう子どもにわからせなければならない。

この状況では、今までの黒板だけの授業では無理ですよ。
見せればわかる。映せば嬉しい。そういう子どもたちの為に、
そういう子どもたちを引きつけて授業をするために、今までとは違う道具が必要だと思います。
だから、実物投影機を使ったらどうですか?というのが一つの理屈です。

もう一つは、昔と比べて授業時間が減っています。
土曜日も休みになっています。
でも、社会の目は、『学校でちゃんと学力を補充するのが当たり前。』になっています。
昔はおおらかで、勉強するのは本人で、できれば良いね。後は塾にでも行って…。
と言う感じでしたが、今は、学校に対して、『ちゃんと学習させるべき』『ちゃんと学校が
してくれなければ困る』という学校任せ的な意識が高いのですよ。
そういう状況の中で、授業実数が減っていて、ゆっくり教えていればできない子どもたちも
わかるでしょうが、ゆっくり教えるような時間に余裕がないのですよ。

授業実数が減っている現状からいくと1時間1時間の授業が効率的に進まないと
終わらないのです。
「先生が今から黒板に書くから、その間みんな待っていてね。」といったら、
昔は待っていましたが、今は待てません。

そういう時間が、3分あるとしたら、実物投影機で映せば、その3分が短縮して
子どもたちの勉強を見てまわることができるたり、1問多くの練習問題ができた方が、
はるかに効率が良くて、学力がつくわけですよ。と言う意味での授業の効率化の為に
映すということで、学力のことにも関係しているけれど、時間の短縮化・効率化の面から、
はじめは学力の格差とその子どもたちを引きつける為の指導法として
黒板じゃ足りない、ということです。